利用者が装置の中で走るたびに記録は記憶され、更新されていく。また、自分の記録だけではなく、家族や友達、動物など、その装置で走ったことのあるものの姿と併走しながらその記録に挑戦することができます。「身体」というメディアを通して、過去・現在・未来を横断した継続的なコミュニケーションを促す。
データが蓄積されていくことで、10年後20年後に過去の自分と競争することもできるというアーカイブ性を生かし、YCAM10周年記念祭第二期では、街の「タイムマシン」としてこの装置を残そう、という議論が展開。YCAM10周年記念祭の会期とともに展示は終了しましたが、その後、山口県宇部市に簡易版が展開したほか、YCAMでも再展示がおこなわれるなど、引き続き時を刻み続けています。