観光地にフルHDのビデオカメラを搭載した自作のセルフポートレート撮影装置(いわゆる「プリクラ」)を設置し、被写体が撮影までの間におこなう、表情や身だしなみの微調整など様々な仕草を30秒間に渡って撮影。集まった150人分の映像を、複数の大型液晶ディスプレイに切り替えながら表示していく。鑑賞者は、高解像度で記録された被写体の仕草を通じて、無意識のうちに理想のセルフイメージを獲得しようとする人間の心理を目の当たりにすることになる。
※本作で使用している映像は、撮影時には被写体に制作意図を伏せた状態で撮影をおこなったものの、いずれも撮影後には説明をおこない、肖像権の了解と公開許可を得ています。