体験者はヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着し、画面の四方から飛んでくるキューブに手や足でタッチしていくというゲームをおよそ3分間に渡って体験する。プレイを進めていくと、やがてVR空間に置かれた自分の身体の動きが徐々に変化していく。これは少しだけ未来、あるいは少しだけ過去の自分の動きが表示されているためで、RAMで用いられる仮想環境(「シーン」)のひとつ「Future」を元に作り出されている。
こうしたプロセスを通じて、CG内に構築された自らの仮想的な身体の振る舞いや形状を変化させることによって、身体感覚を変容させるとともに、体験者は自然と身体を動かすことになり、新しいダンスを生み出すクリエイターに無意識に変化していく。