作品空間の手前には、クラウドチェンバー(霧箱)、デジタルガイガーカウンターが装着されたロボットアーム、軍事目的に製造されたアナログガイガーカウンター、高周波電波受信器といった観測機器が設置されており、これらが作品空間内、YCAM周辺の放射線や電磁波を観測している。その観測結果を、コンピューターを用いて解析した後、作品空間の奥に設置されている2つの巨大な構造体を満たす映像や音響に変換していく。
観客は、生成プロセスが可視化された音響や映像を全身で知覚することで、情報環境/地球環境の関係性への新たな視点を開くことができる。