パクストンが1986年から取り組む、身体の中心を探求するためのメソッド「背骨のためのマテリアル(Material for the Spine)」。展示空間を取り囲む5面の大型スクリーンには、このメソッドに基づいて身体を動かすパクストンをはじめとするパフォーマーの映像、それらをコンピューターによって解析した映像、そして詩的なリズムを秘めたナレーションをおこなうパクストンの映像が連動しながら映し出される。観客はこれらの映像に包まれながら、身体と重力の関係性、身体の内部と外部、骨格の感覚を全身で感受し、新たな身体感覚を発見することができる。
空間を全面に覆う映像に身をゆだね、新たな身体感覚を発見する
パクストンとベルギーの映像アーティストであるフローレンス・コリンとバプティスト・アンドリアンとのコラボレーションによって制作された、ハイクオリティな身体/空間表現としての映像インスタレーション。