ステージの周辺には、23台のスピーカーと80個以上のLED照明が取り囲むように配置され、天井には映像を投影するためのスクリーンが設置されている。そして即興的に生み出されるUAの声や、内橋のギターとダクソフォンの音が、ソフトウェアを介してアブストラクトな映像や色とりどりの照明へと変換され、空間全体をインタラクティブに変容させていく。
インターフェース
内橋の演奏スペースには、音像の移動をコントロールするオリジナルのインターフェースが設置されている。操作画面には、舞台とスピーカーを示すマークが表示されており、画面をペンで触れると円が描かれ、円の範囲内にあるスピーカーから、円の濃淡に応じた音量で音源が再生される。筆圧で円の大きさ=出力される音の範囲を調整できるほか、複数の円を描くことで、音の移動や配置の様々な形態を作り出すこともできる。さらに、ペンを動かした軌跡を記録してループ再生したり、特定の範囲内でランダムにアサインする機能なども搭載されている。