会場内には有機的な螺旋空間構造をもつ巨大なレールが設置されており、そのレールの上をフルカラーLEDと通信装置を内蔵したボールが多数転がっている。ボールが発光するタイミングと色彩は任意に制御すること可能で、来場者は会場内に設置された端末を通じてレールの上を転がる大量のボールに一斉に指示を送り、それによって空中に立体的な残像を描き出す。レールの構造とボールの通信制御技術を緻密に設計し、両者を融合させることで、フレキシビリティを持った〈光の構造体〉という類例を見ない空間表現を実現している。
点滅する光源が空中を浮遊し、幻影的な残像を作り出す〈イルミネーション・インスタレーション〉。