戦後、小津が制作した全15作品を巨大な1作品のように見なし、それらをアルゴリズミックに再構成することで、これまで見過ごされていた、ワンショットの魅力や全体に通底する巨視的なリズムを浮き彫りにするとともに、思考ツールとして映画の可能性を切り開いた小津の視線への想像を喚起する。
映画界の巨匠、小津安二郎へオマージュされた研究論文としての映像。
堀家敬嗣
映画界の巨匠、小津安二郎へオマージュされた研究論文としての映像。
戦後、小津が制作した全15作品を巨大な1作品のように見なし、それらをアルゴリズミックに再構成することで、これまで見過ごされていた、ワンショットの魅力や全体に通底する巨視的なリズムを浮き彫りにするとともに、思考ツールとして映画の可能性を切り開いた小津の視線への想像を喚起する。
映像作家/映像研究者
1966年岐阜県生まれ。山口市在住。成城大学文芸学部卒業後、日本IBM勤務を経て、成城大学大学院文学研究科修士課程および東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]在籍後、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。1998年から1999年にかけて、東京大学総合研究博物館で開催された「デジタル小津安二郎──キャメラマン厚田雄春の視」の企画・運営にたずさわる。現在、山口大学教育学部准教授。