スクリーンに映し出される映像は、ロンドン在住の写真家・志賀理江子によるもの。光の点滅を捉えた膨大な量の写真をスキャニング／データ化し、多層ループ処理＋デジタル編集によって生み出されており、時の積層を感じさせる。また会場内に流れるサウンドは、藤乃家舞が映像に合わせるかたちで演奏をおこなった際の音源をベースに、メトロノームなどの音声や、さまざまな楽器のサンプリング音源が多数追加された重層的なものとなっている。
写真とサウンドのコラボレーションによりアンビエント空間をつくり出すインスタレーション。
Jacques
志賀理江子＋藤乃家舞
プロフィール
志賀理江子
写真家
80年、愛知県生まれ。00年東京工芸大学写真学科中退後渡英し、04年Chelsea College of Art and Design（ロンドン）卒業。展覧会は、98年 個展名古屋市政資料館、01年 個展 cafa CABIRIA（東京）、salon SUI（金沢）、03年 個展 gm media gm（大阪）、uplink gallery（東京）など。
藤乃家舞
音楽家／ベーシスト
楽器製作（ワイヤフォン）、作曲、編曲、映画音楽、プロデュース、リミックス、DJなど。CD「SUN／UA」、DVD「MOUSE ESCAPE」に参加。バンド「ピース・ピル（浅野忠信、岩井田道元、岡田義徳、ハヤト）」、「sunzu（山口小夜子、宇川直宏）」メンバー。レーベル（セメタリーレコーズ）、クラブイベント「サノバラウド」シリーズ主宰。CD「サノバラウド」、「FAR」をリリース。
