パフォーマーを務めるのは、山口市内在住の60歳以上の男女10数名。60歳以上の人々がパフォーマーを務めるというのは、高嶺が本作の構想初期から温めていたプランであり、名古屋(あいちトリエンナーレ/2010年)、クロアチア(クイア・ザグレブ/2012年)での発表を経て、山口で初めて実現したことになる。
パフォーマーたちは、オルガン奏者の演奏が鳴り響く中、観客から送られる様々な指示―「じいさん」や「犬」などの影絵で表現しやすいものから、「ガンダム」や「錦帯橋」「AKB48」などの無謀なものまで―に、力を合わせて必死に応え、観客を楽しませようとする。