contact Gonzoは本作の制作のため、山口市内の山中に木屋を建て、獣道を探し、遊びを発見し、固有の資源/生態/地形に翻弄されながら14日間に渡って生活を営んだ。この一連の過程で、山中で自らの生活環境を構築し、山特有の地形に身を投じるcontact Gonzoの姿と、同じテリトリーを共有している動物の行動を記録した映像を撮影。映像内のcontact Gonzoと動物の動きをコンピューターによって解析した結果なども交えながら、YCAMの地下に広がる空調電源室内に映像インスタレーションとして展開している。
鑑賞者は、YCAMのインフラを支える空調機器などがむき出しとなった迷路のような地下空間の中で、ランダムに再生されるゴンゾと動物の行動記録を鑑賞しながら、contact Gonzoと動物の交点を探っていく。
山中で暮らすcontact Gonzoの動きと、動物の動きが交わる可能性を模索するインスタレーション。