食糧危機とは、食糧政策や気候変動に起因する格差の拡大、開発主義による土地の破壊、紛争による住環境の剥奪といった事象により、私たちの身にも現実に起こりうるリスクです。
ハンガー・テイルズは、ボードゲームという形式を用いることで、食糧危機をめぐる複雑な政治的関係性について、幅広い年齢層の人に体験してもらうことができるようになっています。
プレイヤーは農家、卸売業者、市長の役を演じます。それぞれの立場から、食糧の生産から流通に至る社会的状況を体験することで、食糧流通関係者の中で発生する抑圧や搾取について深く考えることができます。
この作品は、2021年に開催された「アジア・アート・ビエンナーレ2021 」にて発表されました。本展覧会で体験できるハンガー・テイルズは、バクダパンが2022年に山口でおこなった調査を反映したアップデート版になります。