超撥水性素材を塗布した1枚の紙から、 4つの脚を持ち、磁化させた小さな針を抱えたアメンボのような構造体を制作。穏やかな水面にこれを載せると、地磁気に反応して、ゆっくりと回転を始め、針が北を向いたところで静止する。本展では、水面下にコンピューターによってコントロールされる回転磁界を設置し、複数の『Floating Compass』をシンクロさせている。
水面という、空気と水面とのインターフェースが持つ微細な感触を表現した作品。
山中俊治+緒方壽人
水面という、空気と水面とのインターフェースが持つ微細な感触を表現した作品。
超撥水性素材を塗布した1枚の紙から、 4つの脚を持ち、磁化させた小さな針を抱えたアメンボのような構造体を制作。穏やかな水面にこれを載せると、地磁気に反応して、ゆっくりと回転を始め、針が北を向いたところで静止する。本展では、水面下にコンピューターによってコントロールされる回転磁界を設置し、複数の『Floating Compass』をシンクロさせている。
デザイナー
1982年東京大学工学部卒業後、日産自動車デザインセンターを経て1987年に独立。 1991年から94年まで東京大学助教授。1994年リーディング・エッジ・デザインを設立。2008年4月より慶應義塾大学教授。デザイナーとして腕時計から鉄道車両に至る数々の工業製品を手が ける一方、科学者としてもロボティクスや通信分野で尖端的な研究 開発に従事。JRのSUICA自動改札システムでは、改札機のかた ちに関する詳細な実験を行い、アンテナ面が少し手前に傾いたデザインで格段に読みとり率を向上させ、実用化のキーパーソンとなった。 2004年毎日デザイン賞受賞。2006年にはグッドデザイン賞金賞(OXOダイコングレーター)およびエコロジーデザイン賞(無電源情報端末Aimulet)受賞。
デザインエンジニア
2000年東京大学工学部卒業。2002年岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業後、ウェブデザイナー、プログラマーとして活動。2003年よりデザインエンジニアとしてリーディング・エッジ・デザインに参加。2010年株式会社オンザフライ(ON THE FLY Inc.)を設立。 2001年DESIGNTOPEデザインコンペティション優秀賞受賞。2003年文化庁メディア芸術祭 審査員推薦作品賞受賞。2004年グッドデザイン賞および2005年iF Product Design Award受賞(NTT DoCoMo OnQ)。