1970年の大阪万博ペプシ館で初めて発表されて以降、40年間に渡って世界各地で注目を集めてきた中谷芙二子の代表作「霧の彫刻」を、広大な公共空間である中央公園に展開する。風の状態に応じて人工霧を放出する方向や量を制御する独自のシステムと、高谷史郎が今回のために新規に構造設計を手がけた人工霧発生装置によって、移ろいやすい自然の霧と、造形された人工の霧の双方が共存する独特の空間を実現している。観客は圧倒的な霧の量感を感じながら、環境と融合し、流動するオブジェとしての霧を体感することができる。
環境と融合し、流動するオブジェ=「霧の彫刻」
人工霧を用いた大規模なインスタレーション。