作品空間には観客がトランプを並べるテーブルと、テーブルの上の様子が映し出されるスクリーンが設置されており、観客はテーブルにトランプを並べていく。トランプを裏返したままでは何も起こらないが、一旦カードをめくると、スクリーン内のテーブルを舞台に、トランプの表面からハートやスペードなどのマーク(スート)が剥がれ、空中を飛び交ったり、それに合わせて音楽が再生されるなど、現実では起こりえないような出来事が、あたかも起きているかのように次々に展開していく。画像認識技術と強化現実技術を活用したこの作品を通じて、観客はマジシャンになったかのような体験ができる。
トランプをインターフェースに、様々な「魔法」を繰り広げることができるインスタレーション。