宇宙と地球との関係を巡る論説である地動説と天動説。科学的知識では、地動説の正当性を誰しも認識しているものの、主観的な証拠を積み上げてそれを立証していくのは困難が伴う。
この作品では、地球の自転と公転、さらに公転軸を変更できる、太陽と地球の関係を模したインターフェースが設置されており、それを操作することで床面に投影された天空や宇宙の映像がダイナミックに変化していく。一連のプロセスを通じて、地動説と天動説を切り替えた場合の、空に浮かぶ天体の運行は変化を体験することができる。
平川紀道
天動説の世界と地動説の世界を切り替えながら体験できるインスタレーション。
宇宙と地球との関係を巡る論説である地動説と天動説。科学的知識では、地動説の正当性を誰しも認識しているものの、主観的な証拠を積み上げてそれを立証していくのは困難が伴う。
この作品では、地球の自転と公転、さらに公転軸を変更できる、太陽と地球の関係を模したインターフェースが設置されており、それを操作することで床面に投影された天空や宇宙の映像がダイナミックに変化していく。一連のプロセスを通じて、地動説と天動説を切り替えた場合の、空に浮かぶ天体の運行は変化を体験することができる。
アーティスト
1982年生まれ。もっとも原始的なテクノロジーとして計算に注目し、コンピュータプログラミングによる数理的処理そのものや、その結果を用いたインスタレーションを中心に、2005年から作品を発表。2016年、カブリ数物連携宇宙研究機構のレジデンスで作品「datum」シリーズの制作に着手、豊田市美術館、札幌国際芸術祭プレイベントなどで発表したのち、17年、チリの標高約5000mに位置するアルマ望遠鏡のレジデンスを経て、六本木クロッシング2019などで最新版を発表。また池田亮司、三上晴子らの作品制作への参加、ARTSATプロジェクトのアーティスティックディレクション等も行う。2019年より札幌を拠点に活動。