1960年5月28日生まれ、広島県出身。
東京造形大学デザイン学科在籍中から映画制作を行い、1985年、監督・制作・脚本・撮影を担当した短編映画『はなされるGANG』が、第8回ぴあフィルムフェスティバルに入選。山本政志監督『聖テロリズム』に助監督として参加して以降、長崎俊一、石井聰亙(現・石井岳龍)、山川直人、松井良彦らの作品に助監督として参加する。テレビドキュメンタリーの演出も手がけ、1995年の作品『ハリウッドを駆けた怪優/異端の人・上山草人』は高く評価された。1997年、映画『2/デュオ』で長編映画監督デビューを果たす。シナリオなしの即興演出という独自の演出手法は、この頃から確立。1999年、『M/OTHER』で第52回カンヌ映画祭国際批評家連盟賞、第14回高崎映画祭最優秀作品賞、第54回毎日映画コンクール脚本賞を受賞。アラン・レネ監督の『二十四時間の情事』をリメイクした『H story』、パリを舞台に日仏スタッフで制作した『不完全なふたり』、演技経験のない9歳の女の子を主人公にした『ユキとニナ』など、どれも「シナリオなし」で作られた実験的な制作方法が取り入れられている。