1981年、大石静と永井愛の二人が設立し、それぞれのオリジナル作品を交互に上演する形でスタート。『カズオ』などの「早替わり二人芝居」で人気を博しましたが、大石の退団した1991年以降は、永井の作・演出作品をプロデュースする演劇ユニットとして活動を続けています。二兎社の新機軸となった「戦後生活史劇三部作」は、敗戦直後や高度成長期、安保闘争末期などの転換期に、時代に翻弄されるようでいて実はしたたか、根っこの部分はそう簡単には変わらない庶民の姿を等身大に描き、「日本人」を舞台の上で再発見して高く評価されました。