1970年東京都生まれ。88年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。90年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットをリリース。ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、95年のアメリカ・ツアーを始め海外公演を重ねるなど、日本以外での評価も高い。97年からユニット名を「Hair Stylistics」に改め活動、自らアートワークを手がけた数多くのCDやCD-Rのシリーズを発売している。
音楽活動と並行して小説、映画評論も手掛け、2001年に『あらゆる場所に花束が......』(新潮社)で三島由紀夫賞を受賞、2008年には『中原昌也作業日誌』で第18回ドゥマゴ賞を受賞した。その後文学界から遠く離れていたが、2011年には自伝『死んでも何も残さない』、12年には短編集『悲惨すぎる家なき子の死』を刊行した。同年、毎回1本の新作と、1本の旧作を取り上げての映画評「エーガ界に捧ぐ」を発表。
青山真治監督作品『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2006年)では、主人公の相棒のアスハラ役として浅野忠信と共演している。