古荘真敬 | ふるしょう・まさたか

1968年生まれ。専門は哲学・倫理学。誰もが「私」の居る世界の事実しか知覚し得ないにもかかわらず、時間の観念は、「私」を「私」から引き離し、挙げ句のはてには、いわば父母未生以前の「誰か」や子孫死亡以後の「誰か」の視界へと誘い込む。しかし、そこへと誘い込まれる各々の「私」自身の「今」は、この視界の埒外に置き忘れられ、「私」の生と死の現実の時間的意味が空洞化してしまうということもあろう。そんなことを、ぼんやり考えている。
1968年生まれ。専門は哲学・倫理学。誰もが「私」の居る世界の事実しか知覚し得ないにもかかわらず、時間の観念は、「私」を「私」から引き離し、挙げ句のはてには、いわば父母未生以前の「誰か」や子孫死亡以後の「誰か」の視界へと誘い込む。しかし、そこへと誘い込まれる各々の「私」自身の「今」は、この視界の埒外に置き忘れられ、「私」の生と死の現実の時間的意味が空洞化してしまうということもあろう。そんなことを、ぼんやり考えている。