薩摩琵琶は日本の伝統的な撥弦楽器で、弦の張力で音高を決定することで知られる。西原は17歳で琵琶奏者の名手である薩摩琵琶鶴田流の鶴田錦史を師匠として弟子入りした。琵琶古典の弾き語りに加え、クラシックやエレクトロ、ノイズを用いたオリジナル作品や現代アートなど様々なジャンルとのコラボレーションを行なっており、古典と新たな琵琶の可能性を模索している。その活動は、国内のみならずヨーロッパ、アフリカなど多岐にわたり、演奏活動をするほか、立体コラージュ作品など造形作品の制作も行い、音と物体の融合に関する実験にも取り組んでいる。