1991年、井手茂太を中心として結成。1995年に『イデビアン』で旗揚げ公演を行う。以後、独自の解釈に基づいた音楽、身振り、空間造形により、バレエから日本のお葬式まで多様なモチーフを作品にしてきた。
日常の何気ない一コマや日常に潜む動きや視線、人間関係を切り取り、奇想天外なダンスでみせるイデビアン・クルーの世界は、日本のコンテンポラリーダンス の中でもひときわ異彩を放つ存在として注目を集めている。また、無音の中でのアイコンタクトが生みだす奇妙な間合いや、無表情で能動的に動くダンサーの怪しげな雰囲気、ダイナミックな音楽で縦横無尽に空間を行き交う群舞も、作品の特徴である。
国内はもとより、イギリス、ドイツ、フランス、アメリカなど、海外でも活躍。また、異分野のアーティストとのコラボレーションにも積極的に取り組み、2002年『くるみ割り人形』では美術家の椿昇と、2003年『理不尽ベル』ではミュージシャンのASA-CHANG&巡礼と、共同で作品創作を試みている。