port主宰、ATAK所属。先鋭的な電子音楽作品を発表し、国内外でのパフォーマンスを行う一方、様々なメディアや実空間へのサウンド・デザイン、先端テクノロジーを用いたインタラクティヴ・プログラムなど、音を主軸にその活動は多岐にわたる。2010年4月リリースした自身の最新アルバム『acoustic bend』(port/2010)は、フィールド・レコーディングをかつてない手法で位相変換した立体的で高密度なサウンドにより「10年代最初の音楽的進化を成し遂げた革新的アルバム」と評され、大きな話題を呼んだ。近年では、渋谷慶一郎(ATAK)とともに24.4chの立体音響インスタレーション『for maria anechoic room version』をNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]の無響室をはじめ国内外で発表するほか、ラップトップ・デュオ ATAK Dance Hallも始動。また、川口隆夫(Dumb Type)やGRINDER-MANの新作舞台公演では360度をめぐるマルチchで音楽を手がける。11年8月には、bajune tobetaによるピアノ演奏を、evala自らが全解体/再構築し、ピアノそのものから導きだされた特殊残響によるドローンやパルスに加えて、自身の声までもをコンピュータによって歌わせるという衝撃のコラボレーション・アルバム『white sonorant』(PROGRESSIVE FOrM/2011)を発表するなど、多彩な活動を展開する。