アーティスト/ミュージシャンの和田永を中心に、さまざまな人々が共創しながら、役割を終えた電化製品を新たな電子楽器へと蘇生させ、徐々にオーケストラを形づくっていくプロジェクト。現在、東京・京都・日立の3都市に活動拠点を設け、70名近いメンバーが参加しながら、これまでにブラウン管テレビ、扇風機、換気扇、ビデオカメラ、エアコン、電話機などの数々の家電を楽器化している。2017年には古家電の祭囃子にのせて踊る奇祭『電磁盆踊り大会』を実現させ、2018年からは日本にとどまらず、海外でも活動を展開。2019年には多国籍の人々とバンドを結成してのパフォーマンスを世界最大のメディア・アートの祭典「アルス・エレクト ロニカ」にて実現。人々の創意工夫によって電化製品が本来持っている機能を積極的に楽器へと読み替え、使い古されたテクノロジーから生まれる「電磁民族音楽」やその祭典を夢想しながら、日々ファンタジーを紡ぎ出している。