1983年生まれ。和歌山県出身。自由の森学園高等学校を卒業後、自立の方法を探るべく、北関東で農村リーダーを育成するNGOでボランティア活動に身を投じる。一次産業に密着した生活をおこなう中で徐々に芸術文化への関心が高まり、経済的自立も兼ねて西日本の過疎地域で展開するアート活動へ身を転じる。その後、ヨーロッパとアフリカでの放浪を経て、ドイツ・ベルリンに滞在。当地のラーメン屋でアルバイトをしながら、現代美術について独学で学ぶ。
帰国後は多摩美術大学美術学部芸術学科に入学。展覧会の企画運営や、文化人類学について学ぶとともに、遅れてきた青春を謳歌する。卒業後はそのまま同大学大学院美術研究科博士前期課程芸術学専攻に進学。学部時代の研究テーマであった戦後アメリカ美術からロバート・スミッソンを取り上げ、スミッソンの制作スタイルについて研究をおこなう。
大学院在学中の2012年9月、YCAMのスタッフに着任(大学院は2013年3月に修了)。池田亮司「supersymmetry」などの展覧会企画を中心に、研究開発プロジェクト、教育普及プログラムなどを担当。創造によって地域と世界をダイレクトに結びつけるYCAMの活動を通じて、これまでの流転の人生に必然を発見。人々との出会いに感謝しながら、日々の業務に翻弄されている。