1980年鹿児島県生まれ、東京都出身。高校卒業後は、美術史を専攻していた兄の影響もあり、慶應義塾大学文学部に入学し美術史を学ぶ。在学中の2002年、関心のあった中世の西洋美術を生で見ようとヨーロッパを旅しているときに、ドイツで「ドクメンタ11」を見る。作品を通して世界が直面する問題をひしひしと感じる展覧会に大きな衝撃を受け、以来、現代美術に傾倒する。大学卒業後は渡英し、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ現代芸術論修士課程に入学。ここで欧米の現代思想に触れ、美術史とは異なるアプローチで美術について考える。そして、ロンドンのギャラリーでタイ人アーティスト、リクリット・ティラヴァーニャの個展を見て、観客参加型の作品における「参加」とはどういうことかを考え、研究テーマとする。
大学院修了後の2007年に帰国。アルバイトをしながら、フリーランスの立場で展覧会企画をおこなうようになり、やがて同時代のアートに関する議論の場を作る「CAMP」に参画。トークイベントや展覧会の企画を手がける。その後、2009年1月に東京都現代美術館に学芸員として勤務。映像、写真、身体表現、音楽など様々なジャンルの展覧会を担当する。企画した主な展覧会に「フランシス・アリス」展(2013年)、「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」(2016年/ARTISTS' GUILDとの協働企画)など。
2017年10月、YCAMのスタッフに着任。展覧会企画を中心に、研究開発プロジェクト、教育普及プログラムなどを担当。ここ山口でいかに実験的で、かつ地域住民を巻き込むような企画ができるか日々模索している。
2017年10月〜2023年9月