1976年生まれ。千葉県出身。高校卒業後、立命館大学産業社会学部産業社会学科人間・文化コースに入学。社会学の立場から現代美術史を学び、卒業後は同大学大学院社会学研究科修士課程人間文化専攻に進学。国際展や美術館における「アジア」の定義について研究をおこなう。また、同時期に美学者の吉岡洋(よしおか・ひろし)が編集長を務める批評誌「Diatxt.」の編集に携わり、現代美術や現代思想の現場に触れる。
大学院修了後はそのまま京都に留まり、京都芸術センターでアーティスト・イン・レジデンス担当のアート・コーディネーターとして勤務。伝統芸能から現代美術、パフォーミングアーツまでさまざまなジャンルの国内外のアーティストとともに、展覧会や公演を制作。 任期満了により同センターを退職した後、京都造形芸術大学舞台芸術研究センターで舞台制作を担当。主な公演・プロジェクトに、太田省吾「聞こえる、あなた?―fuga#3」(2005年)、リチャード・フォアマン+ソフィー・ハヴィランド「The Bridge Project」(2006年)、山田せつ子「恋する虜」(2008年)など。
2008年4月、YCAMのスタッフに着任。梅田宏明のダンス作品「Holistic Strata」(2011年)、contact Gonzo+YCAMによるツアーパフォーマンス「hey you, ask the animals」(2013年)、野村萬斎+坂本龍一+高谷史郎による能楽コラボレーション作品「LIFE—WELL」(2013年)などのYCAMオリジナル公演のプロデュースのほか、テクノロジーと身体の新しい関係を追求する研究開発プロジェクトとして「Reactor for Awareness in Motion」(2010年~)などのディレクションを担当。
パフォーミングアーツを通じて身体そのものの可能性を探るとともに、アーティストやクリエイターの理念を多くの人々と共有するための実践、とりわけ「応用」や「参加」といった概念の再定義を促すような企画の実現を目指し、日々の活動に取り組んでいる。