カナザワ映画祭2017 at YCAM

言わずと知れた日本怪獣特撮映画の金字塔。縦横無尽に暴れまわるゴジラの凶暴性、見るもの全ての度肝を抜いた特撮技術、そして痛烈に込められた原水爆反対のメッセージ。「ゴジラ」の原点となるシリーズ第1作と、最新作「シン・ゴジラ」を爆音で見比べよ。

爆音初上映。東宝製作による「ゴジラ」シリーズ最新作にして庵野秀明総監督・樋口真嗣監督らによって完璧にイメージを刷新した2016年最大の話題作。実力派俳優たちによる怒涛のような台詞の応酬、「エヴァンゲリオン」の劇伴音楽、伊福部昭によるオリジナル音源など聴き逃せない要素が多々。

『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザーPART II』の世界的な大ヒットの後、フランシス・フォード・コッポラがその資産をつぎ込んで作り上げた『地獄の黙示録』。ベトナム戦争後期。陸軍空挺士官のウィラード大尉はサイゴンのホテルに滞在中、軍上層部の指令で、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の暗殺指令を受ける。ウィラードは、ナン川を上流に向かい、カンボジアに築いたカーツの王国に向かう。銃撃、ヘリの轟音、ナパームの爆撃、ドアーズ「ジ・エンド」、ワーグナー「ワルキューレの騎行」、ローリング・ストーンズ…映画史に燦然と輝く狂気の戦争映画！

爆音初上映。マカロニ・ウェスタンで数々の名作を生み出したセルジオ・レオーネが、ハリウッドで手掛けた野心的な西部劇。鉄道会社の陰謀に巻き込まれて死んだ農場主の妻に頼まれ、復讐を代行するガンマン。ヘンリー・フォンダが冷酷なガンマンを演じる。風車の軋む音、汽車、馬、ハエ、チャールズ・ブロンソンのハーモニカ、雄弁なモリコーネの音楽、全てアクが強く、全てが贅沢な叙情的西部劇。

爆音初上映。世界的にヒットした「28日後…」の続編にして、熱烈なファンも多い2000年代を代表するゾンビ映画。感染すると見境なく人間を襲うようになる新種ウィルスRAGEが猛威を極めた近未来のイギリスに、全力疾走のゾンビが駆け巡る。爆音上映向きのド派手なシーン満載。

［R-15］

爆音初上映。1941年真珠湾攻撃の両国の動きを題材に、日米合作オールスターのスタッフとキャストが結集した超大作。アメリカ側はリチャード・フライシャーが、日本側は黒澤明の降板の後、舛田利雄と深作欣二が担当。日米間の情報戦を軸とした前半を経て、後半、CGのない時代に作られたド迫力のアクション！音響設計も評価の高い、爆音で見たい戦争アクション映画。

爆音初上映。「アポカリプト」（2006）以来10年ぶりとなるメル・ギブソン監督作は、激烈を極めた沖縄戦の知られざる実話を映画化。訓練中でさえ武器を持つことを拒否しながらも、第二次世界大戦末期の沖縄の前田高地、通称ハクソー・リッジで、自らがボロボロになりながらも75人もの命を救った実在の衛生兵デズモンド・ドスの不屈の人生をアンドリュー・ガーフィールドが演じる。メル・ギブソンは、戦争史上最も熾烈と言われた接近戦を執拗に描き出す。爆音で脳裏に刻みつけられる沖縄戦。［PG12］

もはや説明不要の20世紀末を代表するアメリカ映画。キャストたちの名演、選曲の素晴らしさはもちろん、一貫してフィンチャー作品の音の側面を支えるレン・クライスによるサウンド・デザインが素晴らしい。オープニングから、ピクシーズが流れるエンディングまでアドレナリンが止まらない爆音上映の金字塔。YCAM爆音映画祭2014で上映し、圧倒的な爆音体験を生み出した伝説の「ファイト・クラブ」を、2017年再びYCAMで！

爆音初上映。戦時下の広島・呉を舞台に、徐々に日々の生活が戦火の影響を受けていく中、のんびり屋の主人公・北條すずをのんが好演。映画冒頭「悲しくてやりきれない」で始まるコトリンゴの珠玉の音楽と、奥深い音響設計をYCAMの爆音上映で！

鬼才・塚本晋也監督が長年映画化を希望していた大岡昇平の同名原作を、自主製作によって完成させた執念の力作。 第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。田村一等兵は結核を患い、部隊を追い出される。太陽が容赦無く照りつける原野を彷徨い、極限の空腹と孤独のなか田村が見たものとは。 塚本晋也監督来場。［PG12］