ポスト3.11に向けて
3.11から4年が経過し、これからの生き方について示唆に富んだドキュメンタリー作品3作品を上映します。
上映作品3作品
作品上映
小さき声のカノン―選択する人々
作品上映
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小さき声のカノン―選択する人々
福島、そしてチェルノブイリ後のベラルーシ
お母さんたちは、「希望」を選択した
東京電力福島原発事故から4年。事故による影響は安全である・危険であるといった議論からこぼれ落ちる声が存在している。
それは不安な気持ちを抱えたお母さんたちの声だ。
かつてチェルノブイリ原発事故を経験したベラルーシでは、子どもたちに何が起きたのか。お母さんたちはどうやって子どもを守ろうとしたのか?
福島とチェルノブイリとの時間差は25年、今なおその影響が続いていることは、実は知られていない。日本のお母さんたちと同様、不安を抱いたお母さんたちが大きな声に流されることなく、直感にしたがって子どもたちを守る道を探し続けている。
事故の衝撃に立ちすくみ、ただ困惑している時期は過ぎた。
希望を具体的につくり出す新しいステージに今、私たちは立っている。迷いながらも日本のお母さんたちが自分たちの意志で動き始めた。そんなお母さんたちの小さな声が、国境を越えて響き始める。
2014年/日本/119分/製作・配給:ぶんぶんフィルムズ
監督:鎌仲ひとみ
プロデューサー:小泉修吉
音楽:Shing02
作品上映
フタバから遠く離れて[第二部]
作品上映
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フタバから遠く離れて[第二部]
『フタバから遠く離れて 第二部』は、福島第一原発事故により避難を強いられている、福島県双葉町を追ったドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』の続編。第一部は、埼玉県加須市にある旧騎西高校へ全町避難をした後9ヶ月を追ったものであり、第二部はそれ以後から現在までの約3年間を記録した。
長い避難生活で町民の間に不満が多く出はじめた双葉町の避難所や仮設住宅では、町議会と町長が対立。2013年2月に井戸川克隆町長(当時)が辞任に追い込まれた。町長選挙を避難先で行うという異常事態の末、異なる町政方針を打ち出した伊澤史朗氏が当選、役場は福島県いわき市に再移転した。町長交代により揺れ動く双葉町は帰宅困難区域に指定され、さらには中間貯蔵施設の建設計画が出されるなど、事故に起因する様々な問題が大きな影を落としてゆく。歴史に翻弄された土地、そこで暮らしてきた人々の立場を克明に映し出し、目に見えないものが消失していく様と、原発行政がもたらした矛盾を描く。
2014年/日本/114分/配給:Playtime
第65回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待
監督:舩橋淳 テーマ音楽:坂本龍一[for futaba]
撮影:舩橋淳、山崎裕
音楽:鈴木治行
プロデューサー:橋本佳子
作品上映
ラジウム・シティ 文字盤と放射線・知らされなかった少女たち
Radium City
作品上映
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ラジウム・シティ 文字盤と放射線・知らされなかった少女たち
Radium City
ラジウム・ガールズ―1920年代アメリカ、ラジウム・ダイヤル社の工場で時計の文字盤に夜光塗料を塗るペインターとして働き被爆した若い女性たち。筆先をなめて尖らせるよう指導された彼女たちは、その後、腫瘍や骨障害で苦しみ、多くが亡くなっていった。のちに5人が雇用主を提訴、長い裁判を経て勝訴したが、ほどなく全員が亡くなる。
『ラジウム・シティ』は内部被曝の存在が広く知られるきっかけとなったラジウム・ガールズたちと、その後の街に生きる人々を描いたドキュメンタリーである。 舞台となるのは、アメリカ中西部のイリノイ州オタワ市。かつてラジウム・ダイヤル社の工場で多くの人々が亡くなったこの街では、 半世紀以上たってもなお、取り壊された工場の欠片が町中に散らばり、ホットスポットを生み出している。
キャロル・ランガー監督は、かつてのラジウム・ガールズやその家族、そしてオタワの住民たちによる証言を記録し、一本のフィルムとして完成させた。 目に見えない放射能による被害、企業や政府の隠蔽体質、恣意的に引き上げられる安全基準値、地域経済における産業と雇用の抱える困難...彼らの証言によって浮き彫りにされるさまざまな問題は、現代を生きるわたしたちにとっても決して無縁のことではない。
本作は国内外の映画祭で高い評価を受け、米国のみならず各国のTV局で放映、アカデミー賞候補と目された。また、米国環境保護庁がオタワの除染作業にスーパーファンド法を適用するきっかけにもなった。
1987年/アメリカ/105分/パートカラー/配給:boid
監督・プロデューサー:キャロル・ランガー
音楽:ティミー・カペロ
撮影:ルーク・サッシャー
字幕:映画美学校映像翻訳講座
上映/イベントスケジュール
上映期間:2015年4月24日(金)〜26日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
4月24日(金) | 11:00〜12:59 |
小さき声のカノン―選択する人々 |
4月24日(金) | 13:30〜15:24 |
フタバから遠く離れて[第二部] |
4月25日(土) | 13:30〜15:29 |
小さき声のカノン―選択する人々 |
4月25日(土) | 15:50〜17:35 |
ラジウム・シティ 文字盤と放射線・知らされなかった少女たち |
4月25日(土) | 18:00〜19:54 |
フタバから遠く離れて[第二部] |
4月26日(日) | 13:30〜15:24 |
フタバから遠く離れて[第二部] |
4月26日(日) | 15:50〜17:49 |
小さき声のカノン―選択する人々 |
4月26日(日) | 18:10〜19:55 |
ラジウム・シティ 文字盤と放射線・知らされなかった少女たち |
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チケット情報
料金
当日
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 800円
- 特別割引
- 800円
- 25歳以下
- 800円
備考
チケットは当日券のみ。館内2階・スタジオC前の券売機でご購入ください。
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介護者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2015年4月24日(金)〜26日(日) |
上映作品 | 3作品 |
チケット情報 | 有料 |